【日本人講師】低炭素材料開発における粒子分散安定化と実務事例

塗料からMLCCまで、分散安定化の基礎と湿潤分散剤の選定、PFASフリー技術の実例を解説。

2026/11/19(木),08:30-12:30

発色性や光沢性が求められる塗料・インキ・インクジェット・カラーフィルターなどの分野から、MLCCをはじめとするセラミックス・電子材料分野で材料固有の性能が求められる用途まで、粒子の分散安定化は極めて重要な基盤技術の一つです。
本講座ではまず分散安定化の基本概念を押さえた上で、複数の実際の分散事例を通じて、特に注目すべきポイントを明確に説明します。また、湿潤分散剤とその分散特性が最終製品の性能に与える影響についても、可能な限り紹介します。
さらに、分散体の塗工・乾燥プロセスでよく起こる問題の原因と対策も説明し、再生可能原料の使用やPFASフリー(PFAS不使用)など、環境負荷の低い材料・技術を重点的に紹介します

■習得できる知識
・分散と安定化の基本概念
・主要な湿潤分散剤の構造と選定時の重要な考慮点
・分散状態の評価方法
・分散体を塗工する際の注意事項

■プログラム

一、粒子分散安定化の基本的な考え方
1-1.濡れと吸着の理論
1-2.安定化メカニズム

二、湿潤分散剤の構造と特性
2-1.粒子表面と吸着基の観点からの解析
2-2.系との相溶性と相溶鎖の観点からの解析
2-3.各種分子構造とその適用性
2-4.インクジェットとカラーフィルターにおける有機顔料の微細分散

三、表面特性の異なる粒子の分散安定化事例
3-1.カーボン粒子の特性と分散安定化
 ・塗料・インキにおける粘度と黒色度
 ・リチウムイオン電池における粘度・充填率と電池性能

3-2.金属酸化物の特性と分散安定化
 ・粒子表面特性と分散体構造がζ電位に与える影響
 ・分散体粘度と塗膜性能の評価

3-3.非酸化物系無機粒子の特性と分散安定化
 ・窒化アルミニウム、窒化ホウ素など放熱分野向け粒子の粘度と充填率

四、分散液の塗工・乾燥プロセスにおける課題と解決方法
  — 再生可能原料とPFASフリー技術を中心に —
4-1.基材への濡れ性を確保する方法
4-2.泡立ち抑制と消泡剤の活用
4-3.塗膜の平滑性を高める対策